ギネス記録!船頭重吉の484日|出身地である西尾市一色町で企画展が開催

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江戸時代に484日間も難破船で太平洋を漂流しつづけ、現在のアメリカ カルフォルニア州近海でイギリス船に救助されるまで生き延びた「小栗重吉」の企画展が、西尾市一色町の「一色学びの館」で2024年1月27日より開かれています。

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小栗重吉とは?

1785年に三河国佐久島(現在の愛知県西尾市)で生まれました。そして1813年、重吉が29歳のとき船頭として部下の乗組員13名と共に師崎から江戸へ出航、江戸からの帰航の際に伊豆沖で嵐に見舞われ、舵が折れた船は漂流してしまいます。積荷の大豆や魚を釣って命を繋ぎ、484日もの間太平洋を漂流し、現在のアメリカ カルフォルニア州サンタバーバラ近郊でイギリスの商船に救助されました。この時生存していたのは、重吉を含めた3名でした。その後、ロシア船で択捉島へ護送され、この間にも1人が亡くなり、残された2人が帰郷できたのは1817年だったそうです。

この重吉たちの経験を新城藩の家老の池田寛親は、重吉が語った漂流での出来事を『船長日記(ふなおさにっき)』として詳細にまとめ上げました。

国へ戻った重吉は、尾張藩より御水主(藩お抱えの船乗り)の職を与えられるも、すぐに辞め亡くなった船員たちの供養をするためにその余生を送ります。

重吉はその余生で、異国から持ち帰ったものを公開したり、著作を売り歩いたりする事で資金を捻出し、廻船の形をした台座に死亡した乗組員の名が刻まれた慰霊碑を笠寺に建立しました。重吉が亡くなった1853年に熱田区の成福寺に移設され現在に至ります。

2023年3月には、重吉たちの漂流が「物証のある世界最長海上漂流記録」であるとして、ギネス記録にも登録されました。

企画展の概要

『船長日記』や重吉が書いた『ヲロシヤノ言』の画像データなど様々なものの展示があります。展示以外にも、展示解説や紙芝居なども企画されていますので公式サイトにてご確認下さい。

名称ギネス記録!船頭重吉の484日
-江戸時代の世界最長海上漂流記-
期間2024年1月27日(土)〜4月7日(日)
開催場所一色学びの館
午前9時~午後7時
月曜休館
住所愛知県西尾市一色町一色東前新田8番地
URL公式サイト

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