2024-2025年シーズンのBリーグ開幕が目前に迫り、バスケットボールファンの期待が高まっています。今シーズンは、愛知県に所属する4チームがB1の中地区で熱戦を繰り広げます。名古屋の情報を中心に発信しているTHEナゴヤでは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとファイティングイーグルス名古屋の両チームを特に注目しています。そして、開幕戦もFE名古屋対名古屋Dのカードが決定!2024年10月5日(土)・6日(日)に稲永スポーツセンターで開催されます。毎シーズン熱い戦いを繰り広げている両チームの状況や注目ポイントを紹介したいと思います。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは昨シーズン、B1リーグの西地区で初優勝を果たし、忘れられないシーズンとなりました。しかし、シーズン開幕前から閉幕まで怪我に泣かされる一年でもありました。シーズン序盤に得点面で大活躍したロバート・フランクス選手もシーズン途中で怪我をし、復帰したティム・ソアレス選手と入れ替わるように離脱しました。しかし、開幕直前に急遽チームに合流したジョシュア・スミス選手がシーズンを通して貢献し、キャプテンの須田選手を中心にチーム一丸となって戦い抜きました。
今シーズンは、キャプテンの須田選手をはじめ、外国籍選手2人やディフェンスの要である伊藤選手など、多くの中心選手が移籍しました。新しい選手を迎え、どんなシーズンを送るのか気になるところです。ここでは、注目選手や新加入の選手を紹介します。
注目選手
斉藤拓実選手
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの絶対的司令塔です。彼は昨シーズン、平均12.7得点、6.2アシスト、1.3スティールを記録し、チームの攻守両面で重要な役割を果たしました。斉藤選手の卓越したボールハンドリングと視野の広さは、チームの攻撃をスムーズに展開させる鍵となっています。
注目の新加入選手
今村圭太選手
琉球ゴールデンキングスから移籍してきたシューティングガード兼スモールフォワードです。191cmの長身を活かし、得点力とディフェンス力を兼ね備えた選手です。今村選手の加入により、ドルフィンズのウィングポジションがさらに強化されることが期待されています。
ルーク・メイ選手
アメリカ出身のスモールフォワード兼パワーフォワードで、203cmの高さと106kgの体重を持つ選手です。昨シーズンの途中から茨城ロボッツでプレー。ノースカロライナ大学出身で、NBA Gリーグやヨーロッパのリーグでの経験を持ち、リバウンド力とアウトサイドシュートが魅力です。
ザイラン・チータム選手
アメリカ出身のパワーフォワード兼センターで、203cm、100kgの体格を持ちます。NBAやGリーグでの経験を持ち、昨シーズンはNBLでプレー。チータム選手は、派手なダンクシュートなども武器ですが、ディフェンスやリバウンドなどにおけるエネルギッシュなプレーは、チームに新たな活力をもたらすでしょう。
今シーズンの見どころ
今シーズンは、2014年にアーリーエントリーで入団して以来ドルフィンズ一筋の中東選手がキャプテンを務めます。主要選手が移籍するも先述した選手以外にも加藤嵩都選手やアイザイヤ・マーフィー選手など有望な選手が加入しました。さらに昨シーズン後半には張本天傑選手も完全復活を遂げ、名将ショーン・デニスHCのもとで念願のリーグ制覇に向けて期待が膨らみます!
ファイティングイーグルス名古屋
ファイティングイーグルス名古屋は昨シーズン、惜しくもプレーオフ進出を逃しました。チームとしては、2023シーズンより加入した2人の外国人選手の活躍が光りました。インサイドで絶対的な強さを見せたショーン・オマラ選手。さらにハンドリングとシュート能力の高いアーロン・ヘンリー選手の加入で攻撃の幅が広がりました。川辺HC率いるFE名古屋として大きく成長したシーズンと言えると思います。
アーロン・ヘンリー選手の怪我や、新しく獲得した外国人選手の契約解除など決して順調なプレシーズンではありませんでしたが、越谷アルファーズのB1昇格の立役者であるジャスティン・ハーパー選手を獲得でき、越谷時代にコンビを組んだバッツ選手と共にチームを盛り上げてくれるでしょう!
注目選手
佐土原遼選手
昨シーズより広島より移籍。2023-2024シーズンは、自己最多のリーグ戦58試合に出場し、1試合平均24分のプレータイムで8.7得点、3.3リバウンド、1.2アシストを記録しました。3ポイント成功率は30.8%で、軒並みキャリアハイの成績を残しました。彼の多才なプレースタイルと安定したパフォーマンスは、チームの中核として大きな貢献を果たしました。
アーロン・ヘンリー選手
2023-2024シーズンにファイティングイーグルス名古屋で初年度を迎え、56試合に出場し、平均16.6得点、5.5リバウンド、3.6アシストを記録しました。彼の得点力はチームにとって大きな武器となり、特に横浜ビー・コルセアーズ戦での34得点や島根スサノオマジック戦での7本の3ポイントシュート成功などブースターを魅了。チームにフィットしたヘンリー選手のプレースタイルは、チーム全体のパフォーマンス向上に大きく貢献しました。
ショーン・オマラ選手
58試合に出場し、平均14.5得点、9.1リバウンド、2.2アシスト、1.1ブロックを記録。チームとして課題であったインサイドのプレーとリバウンド力を補い、特にディフェンス面で大きな貢献をしました。オマラ選手の活躍により、チームは中地区5位でシーズンを終え、昨シーズンより一つ順位を上げました。
注目の新加入選手
ジャスティン・ハーパー選手
ジャスティン・ハーパー選手は、アメリカ出身のパワーフォワード。身長208cm、体重102kgの彼は、2011年のNBAドラフトでクリーブランド・キャバリアーズから指名され、オーランド・マジックなどでプレーしました。その後、フランスやNBA下部リーグを経て、2020年に京都ハンナリーズでBリーグデビューを果たしました。昨シーズンは越谷アルファーズで活躍し、1試合平均18.0得点、6.7リバウンドを記録しました。
今シーズン
今シーズンは、中村選手と笹山選手のガード陣にベテランの波里選手が加わり、ゲーム展開の幅が広がると考えられます。怪我の影響でアーロン・ヘンリー選手が出遅れそうなのは気がかりですが、新加入のジャスティン・ハーパー選手や台湾出身の曾祥鈞選手、そしてショーン・オマラ選手や佐土原選手など既存の選手たちとのケミストリーがどのように発展するのか非常に楽しみです。
最後に
プレシーズンの対戦では名古屋Dが勝利しましたが、両チームの対戦は毎回白熱した試合が繰り広げられます。新加入選手の活躍や戦術の変化により、今シーズンはどちらのチームが名古屋の覇権を握るのか、目が離せません。開幕戦から非常に楽しみです。両チームともに、新シーズンに向けて万全の準備を整え、ブースターの期待に応えるべく奮闘しています。ブースターの皆さんも、ぜひ会場で熱い応援を送りましょう!