熱田神宮は、名古屋市民に古くから信仰され親しまれている神社です。三種の神器の一つ草薙神剣が祀られおり、戦国時代には織田信長が戦勝祈願にも訪れたと言う熱田神宮の魅力を紹介します。名古屋駅から名鉄電車に乗って10分ほどで最寄り駅へ到着できるアクセスの良さも魅力のひとつです。
熱田神宮について
名称 | 熱田神宮 |
鎮座地 | 〒456-0031 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1 |
創祀 | 景行天皇43年(公式サイト参照) |
御祭神 | 熱田大神 |
相殿神 | 天照大神、素戔嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命 |
社格 | 旧社格は官幣大社・現在は神社本庁の別表神社 |
例祭 | 6月5日 熱田祭 |
公式サイト | https://atsutajingu.or.jp/jingu/ |
熱田神宮の成り立ち
熱田神宮の創建は、日本武尊のお妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を熱田の地にお祀りになったことが始まりと伝わっています。
草薙神剣とは?
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が出雲地を荒らす八岐大蛇を退治したときに、その体内より出てきた剣と言われており、天照大神に献上されました。その後、伊勢神宮に祀られていましたが、12代景行天皇の時代に、日本武尊が東征に向かうために授かりました。
日本武尊と宮簀媛命
日本書紀によると、日本武尊が東征の帰りに二人は出会い、今の名古屋市緑区大高町火上山に滞在していました。その頃、伊吹山に荒ぶる神がいると耳にした日本武尊は、草薙神剣を置いたまま退治に向かい、その後命を落としてしまいます。
熱田大神
日本武尊の没後、宮簀媛命が熱田の地に草薙神剣をお祀りになりました。それが熱田神宮の始まりとされています。熱田神宮の主祭神である熱田大神(あつたのおおかみ)とは、草薙神剣を御霊代(みたましろ)とする天照大神のことです。
建築様式
熱田神宮の本宮社殿の様式は、尾張造と言うこの地方独自の建築様式の社殿でしたが、明治26年からは現在と同じ神明造の社殿になっています。その社殿は、第二次世界大戦時に焼失してしまい昭和30年に造営されました。さらに平成25年の創祀千九百年を記念して平成の造営が行われ、平成22年に現在の社殿等が建てられました。
ちなみに、宮簀媛命が日本武尊と過ごした名古屋市緑区大高町火上山には、宮簀媛命を祀った氷上姉子神社があり、この神社は尾張造の建築様式が今でも残っています。
大楠と白蛇
境内には、樹齢千年前後の大楠が7本あると言われています。実際に見ることが出来るのは、3本のみです。手水舎のすぐ横にある大楠には、運がいいと白蛇が出てきている時があります。熱田神宮で働いている職員でもなかなか見られないそうです。
織田信長の戦勝祈願
戦国武将である織田信長が、桶狭間の戦いの前に戦勝祈願をした神社として伝承されています。見事に勝利を納めたことから、勝利や成功をもたらす神様としても信仰されています。
まとめ
熱田神宮は日本の歴史と文化を感じる聖地とも言える場所です。都会にあるのに一歩足を踏み入れるとなんとも言い難い空気が流れています。まだまだお伝えしたい魅力はたくさんありますので、また別の記事で書きたいと思います。名古屋を訪れた際には是非とも足を運んでみてください!