名古屋から気軽に出かけられる静岡・遠江エリア。今回は日帰り旅行で、古くから「遠江国一宮」として信仰を集める小國神社と、そのすぐ隣にある門前町風の施設「ことまち横丁」を訪れました。豊かな自然に囲まれた神社で静かに参拝し、その後は名物の開運団子でひと休み。名古屋から車で2時間ほどで訪れることができる、癒やしとグルメを楽しめるコースをご紹介します。次回は「cafe Flat」と「アクティ森」の体験をレポート予定です。
名古屋から静岡・小國神社へ
朝、名古屋を出発し、車を走らせること約2時間。11時45分頃に「小國神社」に到着しました。名古屋から日帰りで行くにはちょうどよい距離感で、途中の高速道路の景色も気持ちよく、ちょっとした小旅行気分を味わえます。
小國神社を参拝
小國神社は静岡県森町に鎮座する遠江国一宮。創建からおよそ1470年を数え、徳川家康をはじめとする武将からも厚い信仰を受けてきました。御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、別名・大国主命(大国様)。神話「因幡の白うさぎ」を助けた心優しい神として知られ、古くから縁結び・福徳円満・商売繁昌・家内安全など、幅広いご利益で親しまれています。


境内には、参道とは別に天皇の勅使が通ったと伝わる「勅使参道」があります。一般の方は歩くことはできませんが、神社の格式の高さを感じます。また、境内にはかつて御神木の一つとされた大杉があります。慶長の古図(約400年前)にもその名が記され、樹齢は1000年以上と伝わります。内部は空洞化していましたが、縁だけの年輪でも500年以上を数えたとされ、「願掛杉」「福寿杉」として信仰されました。昭和47年の台風で倒れてしまいましたが、現在も境内に据えられ、その姿は長い歴史を静かに語りかけてくれます。


参集殿裏手には、森町の天然記念物に指定された「ひょうの木」があります。「ひょうの実」を吹くと音が鳴ることから名付けられ、御祭神・大己貴命にまつわる縁結びの伝説も残されています。今では「恋愛」「人間関係」「仕事」など、さまざまな縁を結ぶ御神木として多くの参拝者に親しまれています。


さらに目を引くのが、御祭神の御神宝とされる大宝槌(おおたからづち)。昭和47年(壬子年)の初甲子祭に氏子や崇敬者によって奉納されたもので、天下泰平・諸業繁栄・良縁成就・交通安全・諸願成就の祈りが込められています。その大きさと存在感から、神社の象徴的な存在のひとつとなっています。
本殿で手を合わせると、凛とした空気の中で心がすっと整い、旅の始まりにふさわしい清々しさを感じました。歴史と自然、そして人々の信仰が重なり合う小國神社は、歩くだけでも心洗われる特別な場所です。
小國神社|概要
名称 | 小國神社(おくにじんじゃ) |
御祭神 | 大己貴命(おおなむちのみこと)=大国主命 |
創建 | 用明天皇の御代(585年頃) |
社格等 | 遠江国一宮 |
ご利益 | 縁結び、開運招福、厄除け、農耕守護、家内安全 |
所在地 | 静岡県周智郡森町一宮3956-1 |
URL | https://okunijinja.or.jp |
ことまち横丁で名物「開運団子」
参拝を終えたあとは、神社のすぐ隣にある「ことまち横丁」へ。門前町のように食事処や土産店が並び、散策するだけでも楽しいスポットです。


ここで味わったのが名物の「開運団子」。香ばしく焼かれた団子に甘辛いタレがたっぷり絡み、もちもちとした食感がやみつきになります。参拝後に食べることで、より「運気が開ける」気持ちになれるのも魅力。小國神社とセットで訪れたい名物グルメです。


そのほか、地元の特産品や和スイーツを扱うお店も多く、ちょっとした休憩やお土産探しにもぴったりでした。
まとめ
小國神社は、遠江国一宮として長い歴史を誇り、縁結びや開運のご利益を求めて多くの人が参拝に訪れる名社。勅使参道や大杉、ひょうの木、宝槌など境内の見どころも豊富。参拝のあとは、ことまち横丁で名物団子を頬張り、旅の満足感もアップ。名古屋から日帰りで訪れるにはちょうど良い距離で、ドライブと観光を一度に楽しめます!
次回は、森町の自然に囲まれた「cafe Flat」でのランチと、体験型施設「アクティ森」で挑戦した陶芸体験をご紹介します。
