奈良時代創建の洲原神社|白山信仰の前宮として栄えた美濃の名社

当ページのリンクには広告が含まれています。

前回紹介した「丸デブ総本店」で中華そばを軽く楽しんだ後に向かったのが、岐阜県美濃市に鎮座する洲原神社(すはらじんじゃ)。奈良時代の養老元年(717年)、修験僧・泰澄が霊感を得て創建したと伝わり、「正一位洲原白山」とも称される由緒正しい神社です。白山信仰の前宮として古くから多くの人々に崇敬され、農耕守護や厄除け、縁結びなどのご利益があるとされています。長良川の清流と歴史ある社殿に包まれ、神秘と安らぎを体感できるスポットです。

CONTENTS

奈良時代に生まれた白山信仰の前宮

洲原神社の創建は養老元年(717年)。加賀国白山で修行していた修験僧・泰澄が霊感を受け、元正天皇の勅命を得て養老5年(721年)に社殿を建立したと伝えられます。以来、白山信仰の「美濃禅定道」の前宮(さきのみや)として栄え、修験者や参拝者が集う聖地となりました。

白山信仰と「お砂」の霊験

中門の中に西本殿・中央本殿・東本殿
拝殿(県重要文化財指定)

洲原神社では、境内でいただける「お砂」が特に有名です。田畑にまけば五穀豊穣のご利益があり、家にまけば厄除けや家業繁栄につながると信じられてきました。遠方からの代参も盛んで、「お洲原まいり」という言葉が残るほど、地域を超えて信仰を集めています。

文化財指定の社殿と楼門の存在感

楼門(県重要文化財指定)
楼門の大太鼓

本殿は中央・東・西の三殿からなり、岐阜県の重要文化財に指定。拝殿や舞殿、そして印象的な楼門は美濃市の文化財です。特に楼門の上には大きな太鼓が据えられており、祭礼の際には響き渡る音が神域をさらに荘厳にします。重厚な建築美の中に、歴史と信仰が息づいています。

神の岩と長良川の霊気

神の岩
夫婦桧

境内前を流れる長良川には「神の岩」と呼ばれる巨岩が鎮座。水神・龍神の宿る霊石として崇められ、参拝者は自然と神秘の力を同時に感じ取ります。川と山、そして社殿の調和が生み出す景観は、洲原神社ならではの魅力です。

洲原神社の概要

名称洲原神社(すはらじんじゃ)
所在地岐阜県美濃市須原468-1-1
創建養老元年(717年)、養老5年(721年)に社殿建立
御祭神中央本殿:伊邪那岐命
東本殿:伊邪那美命(合祀:天照皇大神・豊受姫神・須佐之男命・少彦名命)
西本殿:大穴牟遅命(大国主命)(合祀:大山祇命・木花咲耶姫命・猿田彦命・迦具土命・道返之命)
ご利益五穀豊穣、厄除け、縁結び、交通安全、家業繁栄、安息開運、お砂信仰による加護
文化財本殿(三殿):岐阜県重要文化財
拝殿・舞殿・楼門:美濃市重要文化財
アクセス長良川鉄道「洲原駅」より徒歩約10分。
東海北陸自動車道・美濃ICより車で約15分。
駐車場あり(無料)
URLhttps://suharajinja.com

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please Share
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
CONTENTS