江戸時代の頃から『一生に一度はお伊勢参り』と言われ、古くから伊勢神宮は日本人にとって特別な場所です。そんな特別な場所だけに「参拝方法がむずかしそう」とか「どんな順序で回ったら良いのか分からない」って方も多いと思います。そこで今回は『正しい順序で参拝するルート』を「名古屋から日帰りで満喫できるモデルコース」として三重グルメと合わせて紹介します!
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日帰りルートの概要
今回は、車にて名古屋を朝8時半頃に出発し、『正しい順序で参拝するルート』と昼食に伊勢うどん、夕食には松坂牛を堪能して20時半頃に名古屋まで戻ってきました。
08:30 名古屋駅周辺から車で出発
09:30 亀山PAで休憩
10:50 二見興玉神社に到着
11:45 二見興玉神社を出発
12:10 外宮へ到着
13:15 外宮を出発
13:30 内宮へ到着
14:45 内宮からおはらい町へ移動
15:00 中井屋にて遅めの昼食
16:30 おはらい町とおかげ横丁を散策後出発
18:00 一升びん鈴鹿店へ到着
19:15 一升びん鈴鹿店を出発
20:30 名古屋へ到着
伊勢神宮とは?
伊勢神宮は、正式名称を『神宮』と呼びます。『神宮』は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られている内宮のことだけを指すかと思いきや、実は外宮などを含む125もの別宮や摂社、末社、所管社の総称を指します。
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参拝ルート
まずは、二見興玉神社から
「夫婦岩」で有名な二見浦海岸にある「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」。二見興玉神社には、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を道案内したと伝わる猿田彦命が祀られています。
伊勢神宮をお参りするとき、外宮から内宮の順で参拝するというのは耳にした事がある方も多いと思いますが、実はその前に、夫婦岩がある周辺の立石浜で禊(みそぎ|沐浴)をするのが古からの慣わしです。
現在では、浜で禊をする代わりに、二見興玉神社の拝殿内にて御祈祷を受けるか、社務所で無垢塩草(むくしおくさ)をお頒ち頂き、お清めのお守りとして身につけてから、二見興玉神社で参拝をします。そして伊勢神宮へ向かいます。
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名称 | 二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ) |
所在地 | 三重県伊勢市二見町江575 |
御祭神 | 猿田彦大神 宇迦之御魂神 |
創建 | 天平年間(729年 – 748年) |
URL | https://futamiokitamajinja.or.jp |
次に外宮へ
外宮には天照大御神のお食事を司る神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られており、正式名称を「豊受⼤神宮(とようけだいじんぐう)」と言います。外宮では「日別朝夕大御饌祭」が毎日執り行われており、神様に朝夕のお食事を奉り「国安かれ、民安かれ」と、祈りと感謝を捧げるお祭りが鎮座より1500年もの間続けられています。
神宮の祭典は、「外宮先祭」と呼ばれ、まずは外宮にて祭儀が行われ、次に内宮で行われるというならわしがあり、それにならって参拝も外宮から内宮への順でお参りします。
おすすめの参拝ルート
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ |
火除橋 | 手水舎 | 正宮 | 古殿地 | 多賀宮 | 土宮 | 風宮 |
抑えておきたいポイント4つ!
①外宮では左側通行
②手水舎にてお清めをする。
③正宮(豊受⼤神宮)へまず参拝する。
④次に多賀宮(豊受大御神の「荒御魂」)へ参拝する。
※どうしても時間が取れない場合は多賀宮までの参拝でも良いかもしれません。
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名称 | 豊受⼤神宮(外宮) |
所在地 | 三重県伊勢市豊川町279 |
御祭神 | 豊受大御神 |
創建 | 雄略天皇22年 |
URL | https://www.isejingu.or.jp |
そして内宮へ
内宮には天照大神がお祀りされています。正式名称は「皇⼤神宮(こうたいじんぐう)」です。今から約2000年前に、倭姫命(やまとひめのみこと)が大和を始め美濃などの諸国を巡り、宇治の五十鈴川の川上に辿り着き「祠」をたてお祀りしたことが始まりと伝わっています。
三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)をご神体としてお祀りし、2000年を経た今なお国家の守護神として特別に崇められています。
おすすめの参拝ルート
① | ②③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ |
宇治橋 | ⼿⽔舎・御⼿洗場 | 瀧祭神 | 正宮 | 荒祭宮 | ⾵⽇祈宮 | 神楽殿 |
抑えておきたいポイント5つ!
①内宮は右側通行
②手水舎(または御手洗場)にてお清めをする。
③正宮の前に瀧祭神(たきまつりのかみ)でお参りをする。
五十鈴川の守り神で社殿のない石神として祀られています。地元では「おとりつぎさん」呼ばれ、正宮への参拝の前に瀧祭神で参拝すると、願い事を取り次いでくれると言われています。
④正宮(皇⼤神宮)にて参拝。
⑤次に荒祭宮(あらまつりのみや|天照大神の「荒御魂」)へ参拝する。
※どうしても時間が取れない場合は荒祭宮までの参拝でも良いかもしれません。
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名称 | 皇⼤神宮(内宮) |
所在地 | 三重県伊勢市宇治館町1 |
御祭神 | 天照大御神 |
創建 | 垂仁天皇26年 |
URL | https://www.isejingu.or.jp |
正宮には賽銭箱がない??
もともと「私幣禁断(しへいきんだん)」と言われ天皇陛下以外がお供えをすることが禁じられていました。そのため一般人がお供えをする場所である賽銭箱は、現在でも正宮には設置されていません。さらに、正宮では個人的なお願いはせず感謝のみを伝える場所とも言われています。
ただし、現在では正宮の地面に白い布が掛けられておりそこへお賽銭を入れられている方がほとんどです。神宮のサイトにも下記のように書かれています。
正宮は公の祈願をお祭りという形で行う場所ですので、感謝の気持ちを天照大御神に伝えるのが古くからの風習です。ですが、決して個人的なことを祈ってはいけないところではありません。個人的なお願いごとは荒祭宮と多賀宮でする、というような地元の風習としての信仰もありますが、どの宮社でもまず感謝をし、次にお願いごとをすれば良いかと思われます。きちんとお願いごとをしたい場合は、神楽殿でご祈祷をあげると良いでしょう。
神宮公式サイトより
どうしても気になる方は、正宮ではお賽銭を入れず感謝の意をお伝えして、正宮の次にお参りをする「外宮では多賀宮」「内宮では荒祭宮」にてお賽銭を納めて、個人的なお願いをするのが良いかと思います。
グルメ情報
おはらい町&おかげ横丁
内宮の入口である宇治橋周辺から猿田彦神社方面へ続く道が「おはらい町」です。おはらい町の中心あたりにあるのが「おかげ横丁」になります。このおはらい町とおかげ横丁には、多くのグルメスポットや土産物店がずらっと並んでいます。お店が多すぎて紹介しきれませんので、詳しくは下のリンクからチェックしてみて下さい。地図などもダウンロード出来て非常に便利です!
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伊勢うどん 中井屋
やっぱり伊勢といえば伊勢うどん!と言うことで、老舗の「中井屋」さんへ行ってきました。内宮からは歩いて5分ほどの距離。歴史ある街並みに良く合った素敵な佇まいのお店です。メニューは伊勢うどんのみの6種類。月見うどんを注文しました。伊勢うどんは太くて柔らかく、スープがないのが特徴です。シンプルすぎてどう説明したら良いか分かりませんが、とにかく美味しかったです!(笑)。おすすめの名店だと思います。
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店名 | 伊勢うどん 中井屋 |
住所 | 三重県伊勢市宇治中之切町11 |
TEL | 0596258308 |
検索予約サイト | 食べログ |
松坂牛 一升びん
『伊勢と〜久居と〜鈴鹿と四日市にも〜♪一升びん♪』と名古屋では昔よくCMで流れていた松坂牛が食べられる焼肉店「一升びん」。夕飯は、せっかく三重県に来たので松坂牛をと思い、初めて一升びんへ行ってきました。今回お邪魔したのは、伊勢から名古屋へ帰る途中にある鈴鹿店。「一升びん」はA5ランクの松坂牛がお手頃価格で頂けるというのがウリなんですが、本当にお値打ちでびっくりでした!
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松阪牛だけでなく、三重県の友人が『三重県の焼肉といえば鶏だよ』って言っていたのを思い出し鶏肉も注文してみました。この味噌ダレで食べる鶏肉があまりにも美味しくて、一升びんの通販サイトで味噌ダレを買おうとしたのですが販売していませんでした(泣)。
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A5ランクの松坂牛なんて普段食べないのでお会計が心配でしたが、松坂牛だけでなく鶏肉なども注文したのもあってか、二人で食べて飲んで(アルコールを飲んだのは一人)1万円ちょっと、本当にお財布に優しいお店でした。
店名 | 一升びん 鈴鹿店 |
住所 | 三重県鈴鹿市庄野羽山3丁目9−3 |
鈴鹿店 | 食べログ |
公式サイト | https://www.isshobin.com |
最後に
今回は、名古屋から日帰りでお伊勢さんと三重県グルメを満喫してきました。今回のルート以外にも伊勢神宮の周辺には、伊勢神宮の成り立ちには欠かせない存在である倭姫命を祀った倭姫宮や、伊勢神宮の鬼門を守るお寺である金剛證寺、猿田彦神社など名所が数多くあります。そして観光地として有名な志摩市へも車で1時間弱の距離なので、風光明媚な志摩で1泊してからの伊勢観光もおすすめです。
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