奈良時代729年に創建された正式名称「浄海山 圓龍院観音寺」、徳川家康が名古屋城築城の際に、鬼門の方位にあたるこの寺を名古屋鎮護のお寺と定めた尾張四観音の一つです。「円空仏」として知られる1200体以上の仏像が所蔵されており、戦国武将の前田利家ゆかりの地でもあります。
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荒子観音寺
地下鉄東山線「高畑」駅より東へ徒歩10分。名古屋駅から来らる方は、あおなみ線の方が早く便利で「荒子」駅より西へ徒歩9分の位置にあります。荒子駅周辺には、お洒落なカフェやケーキ屋さんが多いのでカップルやご家族の方は、あおなみ線を利用される方が喜ばれるかもしれません。車で来られる方は、荒子観音時北側に無料の駐車場がありますので、そちらをご利用ください。
名称 | 荒子観音寺 |
所在地 | 名古屋市中川区荒子町宮窓138 |
宗派 | 天台宗 |
創建 | 天平元年(729年) |
荒子観音の本堂は33年に1度開扉される秘仏で、次回は2030年に本尊の聖観音が拝観できるチャンスが到来します。お見逃しなく!
山門で守護する3mを超える円空作の仁王像がお出迎え、本坊以外で円空仏はここでしか見られませんが、山門左手方向に本坊があり、毎月第二土曜日13:00より円空仏の拝観可能です。これほどの数の円空仏は荒子観音でしか見られないため、一見の価値はあります。写真は平成9年に再建された本堂です。前田利家もこの地から越前へ移り住む1576年に再建したと言われており、荒子観音は前田利家の菩提寺になっています。
高さ13mを超える多宝塔は1536年に再建され、市内最古の木造建築物であり国の重要文化財に指定されています。神明社の創建に関しては諸説あり不明ですが、神仏習合の名残を感じる場所です。見どころとして、六角堂や鐘楼・その隣に地蔵塚があり、地蔵塚に金棒を持った鬼!?が隠れていますので、探してみてください。その他私のおすすめは、不動明王と二十八部衆の神様がおられる護摩堂は見ごたえあります。
最後に
今回の荒子観音は尾張四観音の一つであり、他の甚目寺観音・竜泉寺観音・笠寺観音も歴史あるお寺です。荒子観音のある中川区荒子の地域は前田利家生誕の地であり、隣の中村区は豊臣秀吉生誕の地と、戦国武将にちなんだ名所が多くあります。今後色々とモデルコースと併せてご紹介していきたいと思いますので、次回もぜひ読んでみてください。