名古屋市の喧騒から一歩離れた場所に佇む久国寺。この寺院は、徳川家康の守護仏を祀り、歴史的な背景を持ちながらも、現代アートの巨匠・岡本太郎氏による鐘楼「歓喜の鐘」や、浅野祥雲氏が手掛けた壮大な「護国観音」のコンクリート像など、芸術的な魅力も満載です。話題のSAKUMACHI商店街に近くにあり、歴史好きの方も、アート愛好者の方も、必見のスポットです。
久国寺
アクセス
名鉄瀬戸線「尼ケ坂」駅と「清水」駅の間の高架下に新しくできたSAKUMACHI商店街から北へ徒歩約5分の場所になります。隣には広めの駐車場もありますので、アクセスも便利です。
名称 | 久国寺 |
所在地 | 愛知県名古屋市北区大杉3丁目2−27 |
本尊 | 聖観世音菩薩 |
創建 | 慶長年間(1596年~1615年) |
URL | ー |
歴史
久国寺は、慶長年間(1596年~1615年)に長国守養によって創建され、徳川家康の守護仏として知られる出世勝利開運聖観世音菩薩を、三河の法蔵寺から受け取り建立しました。
その後、1662年(寛文3年)、安祥長盛和尚が久国寺を現在の場所に移し、名古屋城の鬼門除けとしての役割を担わせ、寺の山号を「天長山」と改めました。これは名古屋城本丸にある天長峰に由来しています。
歓喜の鐘
久国寺の魅力をいくつかご紹介いたします。岡本太郎氏が1965年に制作した「歓喜の鐘」は、曼荼羅をイメージしたデザインで、無数の角は人間の腕を表すそうです。側面には仏や動物、妖怪などがレリーフとして刻まれ、岡本太郎の宇宙観と仏教思想が融合した作品です。
コンクリート像作家である浅野祥雲氏が製作した「護国観音」は、戦没者慰霊のために建立されたそうです。浅野祥雲氏の作品としては、犬山市の桃太郎神社にある無数のコンクリート像も代表作の1つです。
最後に
久国寺は、大名古屋十二支の恵当寺として子(ねずみ)年の護り本尊である観世音菩薩の霊場としても知られており多くの参拝者から信仰を集めています。御朱印を受けられる方は、本堂前に箱が置いてありますので、各自で朱印します。