名古屋三大天神のひとつである桜天神社は名古屋の中心部ともいって良い中区錦2丁目に位置しています。織田信長の父である織田信秀が、京都の北野天満宮より菅原道真公の像を譲り受け祠に祀ったのが始まりとされ、その後に今の地へと移動し、桜の名所であったことから、桜天神と呼ばれ愛されている神社です。
桜天神社
地下鉄桜通線の丸の内駅から歩いて3分ほどの場所に位置しています。ビルに囲まれているほど街中なので、駐車場はありませんが近隣にコインパーキングがあります。でもちょっと高いです笑
名称 | 桜天神社 |
所在地 | 名古屋市中区錦2丁目4−6 |
御祭神 | 菅原道真公 |
創建 | 1540年 |
URL | http://sakuratenjin.com/ |
成り立ち
織田信長の父である織田信秀は、北野天満宮を深く信仰していました。その北野天満宮(京都)より御祭神である菅原道真公の像を譲り受け、那古野城の敷地に祠を祀った後、現在の地へ移し社を創建したと伝わっています。時期については諸説あり1538年頃から1540年頃と言われています。
桜天神社の建っている、現在では秋になると紅葉が美しい銀杏並木のある“桜通り”の名称は、桜天神社に御神木の桜の大樹があったことにちなんで公募により名付けられました。創建された当時、桜の名所だったため「桜天神」「桜天満宮」と呼ばれていたそうです。
境内
時分鐘
桜天神社の入り口には、火災で消失した時期もあったそうですが、1661年から1873年まで昼夜12時に鐘をついて時を知らせた「時分鐘」があり、これを目印に探すと見つけやすいと思います。
願の水の牛
水をかけると願いが叶うと言われている「願の水の牛」
京都北野天満宮三詣での人々の伝承によれば、この牛に自分の年の数だけ柄杓で水をかけ願い事をすればその願いがかなうと言われています。
又、この水で字を書くと上手に書けるとも言われています。年の数え方十才迄はその年の数だけ、十才以上は十才を一杯として加えます。
公式サイトより
鷽
開運縁起の鳥、学び鳥と言われる鷽(うそ)と天神さまの井戸
「桜の井戸」とも言われ、慶長年間(1610年頃)加藤清正が名古屋城の築城を指揮した時、境内に本陣を置き、飲料水を得るため掘った井戸だと伝えられています。
公式サイトより
撫で牛
牛は、天神様と由縁が深く様々な言い伝えが残っています。
天神様のお使いとされることから、頭をなでると頭が良くなり、又自分の体の悪い場所をなでたあと、なで牛の同じ場所をなでると、悪い場所が治ると言われています。
公式サイトより
神楽殿と摂社
菅原道真が愛した梅の紋が掛けられた神楽殿と、白太夫社、金刀比羅社、猿田彦社、秋葉社、少彦名社、大黒社、蛭子社の七柱が祀られた摂社。
菅原神社
明治の神仏分離令の際に、菅原神社と名称を改めた時期の名残が今でも見られます。
最後に
山田天満宮と桜天神社、上野天満宮は名古屋三大天神と呼ばれており、この3社の天神様を参拝し絵馬にそれぞれの御朱印を受けると、三社目の神社で合格祈願の天神像守りを頂ける名古屋三大天神参りというものもあります。車または地下鉄でも半日程度で三社ともお参りできます。