今回は、名古屋が誇るパン業界TOP3に入る「フジパン」さんと「敷島製パン」さんについて紹介したいと思います。これらの企業は、長年にわたって日本のパン文化に貢献してきた歴史とビジョンを持ち、多くの人気商品を生み出してきました。それでは、それぞれの企業について見ていきましょう。
フジパングループ本社株式会社
概要
本社:名古屋市瑞穂区松園町1丁目50番地
創業:大正11年(1922年)
年商:2,689億円(令和4年6月期)
企業の歴史
1922年 創業
1947年 愛知県知事より総合配給用パン委託加工工場に指定
1950年 愛知県教育委員会より学校給食用パン委託加工工場に指定
1958年 日本初 パン完全自動包装実施
1966年 日本初 冷凍食パン製造成功
1970年 日本万国博覧会 フジパンロボット館出展
1989年 アンパンマンの商品化権を獲得
1995年 ミッフィーの商品化権を獲得
2023年 本仕込 発売30周年
企業のビジョン
「全員が和の精神で一丸となって協力し、企業経営を通じ社会の進展と文化向上に寄与すること」とし、その原点は三意専心です。
1:創意 明日を創造する良い考え
2:誠意 誠の心で人に接する
3:熱意 情熱を持ち続けて仕事にあたろう
時代の変化に対応しながらも、お客様に満足していただける価値ある製品を提供し、食の安全性への貢献、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。
敷島製パン株式会社
概要
本社:名古屋市東区白壁五丁目3番地
創業:大正9年
年商:1,484億円(令和4年8月期)
歴史
1920年 創業
1924年 製パン業としては画期的な研究室創設
1932年 日本初 電気運行パン焼きがまを設置
1985年 氷温発酵技術の実用化に成功
1989年 世界デザイン博覧会に出展
1998年 超熟 発売
2003年 Pascoにブランドを統合
2006年 愛知ブランド企業認定
2020年 厚生労働省 えるぼし認定
企業のビジョン
経営理念である「健康と美」をあらわすPascoグリーン、2003年のブランド統合時に生まれた想いは
1:安全・安心の基本
2:おいしさの基本
3:たのしさの基本
Pascoは社会の変化に常に関心を持ち、環境保全と社会の発展に貢献する事業活動を進め、チャレンジ精神を発揮し、持続的発展のために変化に遅れることなく、リスクを恐れず革新に挑み続けます。
企業の歴代CM出演
『朝はパン、パン・パ・パン♪』などTVCMで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。フジパンさん、敷島製パンさんに出演された出演者をピックアップ。
フジパングループ本社株式会社:松下由紀、森七奈、綾瀬はるか
敷島製パン株式会社:小林聡美、深津絵里、杉咲花
食パンや食卓パンBEST20
朝食は食パン派の私は、なんとベスト20に入っているパンすべて食べてました!
その私がおすすめするパンはパスコ 超熟 山型 5枚。
でもランキングは13位(パスコ 超熟 山型 5枚)と言う結果にちょっと残念。
トーストすることにより、外はサクサクで中はモチモチ、山型部分はカリカリと3度楽しめ、6枚切より5枚切の方が、食感と口の中に広がる風味が大好き、でも13位。
みなさんの好みのパンランキングは何位?
1位:パスコ 超熟 食パン 6枚〈敷島製パン〉
2位:ヤマザキ ロイヤルブレッド 6枚〈山崎製パン〉
3位:フジ ネオレーズンバターロール 6個〈フジパン〉
4位:フジ 本仕込食パン 6枚〈フジパン〉
5位:パスコ 超熟 食パン 5枚〈敷島製パン〉
6位:フジ ネオバターロール 6個〈フジパン〉
7位:ヤマザキ ダブルソフト 6枚〈山崎製パン〉
8位:フジ 本仕込食パン 5枚〈フジパン〉
9位:フジ ネオ黒糖ロール 6個〈フジパン〉
10位:ヤマザキ ロイヤルブレッド 5枚〈山崎製パン〉
11位:パスコ 超熟 食パン 8枚〈敷島製パン〉
12位:パスコ 超熟 食パン 4枚〈敷島製パン〉
13位:パスコ 超熟 山型 5枚〈敷島製パン〉
14位:ヤマザキ レーズンゴールド 3枚〈山崎製パン〉
15位:ヤマザキ ふんわり食パン 6枚〈山崎製パン〉
16位:ヤマザキ ロイヤルブレッド 8枚〈山崎製パン〉
17位:ヤマザキ ロイヤルブレッド 4枚〈山崎製パン〉
18位:パスコ 超熟ロール 6個〈敷島製パン〉
19位:ヤマザキ 塩バターフランスパン〈山崎製パン〉
20位:パスコ 超熟 山型 6枚〈敷島製パン〉
日本食糧新聞のまとめによる、全国食品スーパーマーケット約1025社のデータから、<食パンや食卓パン>分類の売れ筋ランキングが集計されています。
(注:データ集計は2021年10月~2022年3月)
まとめ
パンが日本に伝来したのは、1543年ポルトガル人による鉄砲伝来時と一緒だと言われています。
当時の日本人にとってパンは外国人用という認識だったようです。一般的にパンが流通したのは終戦後、アメリカの余剰小麦を日本の学校給食用に支援という形で全国に広がります。
学校給食ということもあり、それ以降、パン食に対する安全・安心はパン業界メーカーの基本理念になっていったと思います。健康を害す原料の成分分析、アレルギー対策、動物性・植物性など宗教問題の対策、品質安定化の製造ラインなど、すべてお客様に満足していただく企業努力は、これからも続けていかれることでしょう。