歴史の息吹と水辺の憩い 名古屋・宮の渡し公園 6月7日には堀川まつりも開催!

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名古屋市熱田区にある「宮の渡し公園」は、東海道唯一の海路「七里の渡し」の出発点として栄えた歴史ある地に整備された公園です。江戸時代の面影を今に残し、常夜灯や船着場跡などが往時を偲ばせます。堀川の水辺に寄り添いながら、歴史と自然が融合した穏やかな空間は、地元市民の憩いの場としても親しまれています。2025年6月7日には、堀川の文化と風景を祝う「堀川まつり」も開催予定。灯りと伝統が織りなす幻想的な一夜が訪れます。

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七里の渡し 東海道唯一の「海路」

宮の渡しは、かつての「七里の渡し」の渡船場跡です。東海道五十三次の中で唯一、舟での移動が義務づけられていた区間──熱田(宮宿)から桑名(桑名宿)まで、七里(約28キロ)の海路。東海道を往来する旅人たちは、ここから舟に乗り込み伊勢湾を越えたのです。

戦国時代、織田信長が桶狭間の戦いに向かう途中にこの地を通過し、江戸時代には徳川家康が東海道を整備した際にも重要な拠点とされました。そのため「宮の宿」は宿場町としても栄え、多くの人と物資が行き交う交通の要衝でした。

宮の渡し公園内は、江戸時代の東海道五十三次の宿場町「宮宿」の船着場跡を整備した歴史公園です。
「常夜灯」や「船着場跡の碑」などが復元されており、歴史の面影を感じることができます。

堀川まつり 水都・名古屋の伝統が息づく

その歴史ある水辺で、2025年6月7日に「第36回 堀川まつり」が開催されます。堀川まつりは、名古屋城下町の成立と深く関わりのある堀川の文化と自然を称える行事として、毎年初夏に開催される名古屋の風物詩です。この祭りでは、「まきわら船」の灯りが水面に映り、堀川の美しさを引き立たせます。他にも「宮の浜夜市」「獅子舞」「キッチンカー」「大治太鼓」などが行われる予定です。なお、2025年は花火の打ち上げはありません。 

今に生きる歴史の風景

現代の宮の渡し公園は、散策やピクニックを楽しむ市民の憩いの場として親しまれています。堀川沿いの遊歩道は美しく整備され、春には桜が咲き誇り、初夏には水辺の風が心地よい空間を演出します。

名古屋を訪れるなら、ただの観光地では味わえない“時の流れ”を感じに、宮の渡し公園を歩いてみてはいかがでしょうか。歴史を知り、自然を感じ、人と水のつながりに想いを馳せる──そんな特別な時間が、ここにはあります。

宮の渡し公園

名称宮の渡し公園
住所名古屋市熱田区内田町
URLhttps://www.city.nagoya.jp/atsuta/page/0000078404.html

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