豊明市にある 沓掛城址公園 は、1560年の桶狭間の戦いの前夜、今川義元が軍議を開いたとされる城址で、歴史好きにとってはタイムスリップしたくなる場所です。春には土塁に沿って桜が咲き誇る隠れた名所としても知られています。今回は、名古屋からほど近いこの古戦場を歩きながら、城跡とともに、周辺の由緒ある神社 沓掛諏訪神社 や 一之御前社 を巡る散策コースをご紹介します。
沓掛城址公園の見どころ
歴史的背景


沓掛城は、桶狭間の戦いの前夜に今川義元が陣を置いたとされる場所。公園には「本丸址」「土塁」「内堀」「二の丸」「諏訪曲輪」などの遺構が残されており、城郭の構造を読みながら歩けます。
・春の桜の風景
土塁を彩る桜並木は隠れた名所で、静かな散策の中に春の風情を感じられます。
・施設概要とアクセス情報
公園は無料開放されており、駐車場・トイレも完備。名鉄「前後」駅からバスまたは徒歩(約14〜15分)でアクセスできます。
| 名称 | 沓掛城跡 |
| 住所 | 豊明市沓掛町東本郷11 |


沓掛諏訪神社—城の守護を願って創建された社


創建と歴史
応永32年(1425年)、沓掛城主・藤原義行が信州・諏訪大社の御分霊を勧請して創建された神社。樋狭間の戦により一時廃城後も人々の信仰を受け続け、現在地に遷されて存続しています。
・眺望と周囲の景色
二村山展望台からは、名古屋方面や猿投山方面を見渡せる絶景ポイントもあり、歴史散策に景観の魅力も添えてくれます。
| 名称 | 沓掛諏訪神社 |
| 住所 | 豊明市沓掛町森元6 |
| URL | http://kutsukake-suwajinja.com/index.html |
一之御前社—安産水にまつわる伝説の小社


伝承と祈願
室町末期、沓掛城城主の娘が安産となった逸話に由来し、以来「安産祈願」の社として信仰されています。今もなお、静謐な祈りの場として地元で大切にされています。
| 名称 | 一之御前社 |
| 住所 | 豊明市沓掛町一之御前13 |
まとめ
沓掛城址公園とその周辺に点在する神社を巡ることで、戦国の歴史に浸りながら静かな時間を過ごせる散策が実現します。名古屋からのアクセスもしやすく、季節を問わず訪れやすいのも魅力です。桜は春の特別な彩りとして、ご自身のタイミングで溶け込ませてみてください。



