成田山萬福院は、千葉県成田市にある成田山新勝寺の分院になります。ご本尊は成田山新勝寺から勧請した不動明王です。弘法堂には、なごや七福神の福禄寿もお祀りされており、毎月1日と28日には縁日が開かれ、お茶やお菓子が振る舞われています。今回はその成田山萬福院と、個人的に毎年行っている「節分追儺豆まき式」を紹介したいと思います。
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成田山萬福院
地下鉄矢場町3番出入り口から東へ徒歩約5分ほどの場所にあります。以前は、栄三丁目の現在はラシックが建っている場所にありましたが、2002年に今の場所へ移りました。
愛知県にはもう一つ、犬山市に成田山名古屋別院大聖寺があり、こちらは成田山新勝寺の別院で規模は萬福院よりも犬山の成田山の方が大きいですが、歴史は萬福院の方が古いです。
名称 | 成田山萬福院 |
所在地 | 名古屋市中区栄5丁目26−24 |
TEL | 0522417670 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | 不動明王 |
URL | https://www.manpukuin.or.jp/ |
簡単な歴史
重秀法印により現在の清須市に建立されたと伝えられており、名古屋城の築城に伴う都市の移転である「清洲越し」の際に、名古屋市中区栄三丁目(現在のラシック)へ移転されました。退廃した時期もあったそうですが、1900年代後半から再興し、不動明王・四天王を安置、太神宮、天満宮を勧請し鎮守としました。大正に入り、成田山の大本山である新勝寺より、不動明王のご分身を勧請し本尊とし従来の山号「潮音山」から「成田山」になりました。そして2002年に現在の場所へ移転しました。
不動明王
成田山萬福院の不動明王は、2002年の移転の際に新たに造立されました。全長約3mの総檜造りで、不動明王の坐像としては日本最大級の大きさで、それまでのご本尊が胎内佛としてその中に納められているそうです。個人的には一番好きな不動明王の像です。
一般的には「お不動さん」と呼ばれ親しまれている不動明王は、密教の根本尊である大日如来の化身とみなされており「大日大聖不動明王」とも呼ばれています。成田山萬福院には、不動明王の他に4体の明王が祀られています。
豆まき
成田山萬福院の「節分追儺豆まき式」では、本山の新勝寺と同様に、著名人の特別ゲストを招き行われます※1。成田山の豆まきの一番の特徴は『鬼は外』とは言わず『福は内、福は内』の掛け声のみで行うことにあります。これは、本尊である不動明王の慈愛が大きく鬼も改心してしまうため、お寺の中には鬼がいないからと言われています。2024年の豆まきは、前売り券3,500円、当日券は4,000円です。ネットからも申し込み出来ますのでリンクを貼っておきます。※1:新型コロナウィルスの蔓延以降はゲストの豆まきが中止になっている場合もありますのでサイト又は萬福院へ直接ご確認下さい。
最後に
実は節分は年に4回あるのですが、古来より立春前日の節分は特に重要視されており、邪気を祓うために豆を撒き、一年の無事息災を願います。何よりも、大きい声で豆を撒くと気分もスッキリしますので、とってもおすすめす!豆を撒いて開運厄除を祈願しに成田山へ足を運んでみてはいかがでしょうか。