初詣に向けて押さえておきたい参拝の作法

ここ最近、テレビ番組で神社特集などを目にする機会が増え「二拝二拍手一拝」など、参拝の作法についてご存知な方も多いと思います。でもいざ参拝に行くと「どうだったけ?」となる方も多いのではないでしょうか? そこで初詣が近いこの時期に、確認の意味も含めて、参拝における「最低限の作法」についてご紹介したいと思います。今回は昇殿参拝(正式参拝)ではなく、通常の参拝についての内容です。

CONTENTS

守りたい大切なポイント3つ

①鳥居をくぐる時にはお辞儀をする
②手水舎にてお清めをする
③二拝二拍手一拝

順番に少し詳しく解説

①鳥居の前でお辞儀


神社の鳥居は、神様を祀る神聖な場所への「門」になります。神域と俗界を分ける結界としての役割も持っています。

ポイント1

神社の中へ向かう時
鳥居の前で立ち止まり、気持ちを整えてお辞儀をする。
神社から帰る時
鳥居をくぐり、振り返ってお辞儀をする。

ポイント2

歩く場所
参道の中央は神様の通り道とも言われているので、中央を避ける気持ちで歩きましょう。ただし参拝の時は中央でも大丈夫です。

②手水舎でのお清め

古来より日本の神様は穢れ(けがれ)を嫌うと考えられており、かつては禊(みそぎ|沐浴のこと)をしてから参拝するのが正式の作法でした。それが簡略化されたのが、手水舎でのお清めです。

手水舎での作法

最初に柄杓(ひしゃく)に汲んだ1杯の水で全てを行います。

手水舎にあるイラスト
画家久保田あつさんの作画です

右手に柄杓を持ち水を汲み、左手に水をかける。
左手に柄杓を持ち替え、右手に水をかける。
右手に柄杓を持ち替え、左手に一口分の水を受けて口をすすぎ
 その後、左手に水をかける。
④柄杓を立てて、残っている水で柄の部分を流す。
※柄杓を持っている手が『右→左→右』の順と覚えると覚えやすいです。

柄杓が置いていない場合

新型コロナウィルスの拡大以降、柄杓を置いていない神社も増えました。柄杓が置いてなく、竹の先から水が出ている場合には一般的に①まず両手を清め②次に両手で水を受けて口をすすいで③最後に両手を清めて終わります。

ただ、神社によって違う場合もありますので、各神社の方針合わせて行って下さい。

③拝殿での作法

まずは、お賽銭を入れる

軽く会釈をしてからお賽銭を入れます。お賽銭は「神様へのお礼」といった意味がありますので、初詣などでは難しい場合も多いと思いますが、可能であれば投げ入れるのではなく置くように入れる方が良いです。

次に、鈴を鳴らす

拝殿に鈴が掛けてある場合は、お賽銭を入れた後に鈴を鳴らします。

最後に、二拝二拍手一拝

二拝
 深くお辞儀(90度)を2回します。
二拍手
 手を合わせ、右手を少し下に引き、大きく2回手を打ちます。
一拝
 深くお辞儀(90度)を1回します。

お願いをするタイミングは?

お願いをするタイミングは、二拍手前後どちらかで行えば良いそうです。私は二拍手の後にしています。二拝→二拍手(手を合わせたまま)「日頃の感謝をお伝えした後にお願い事」→一拝の順です。

絶対にお参りに行きたい神社って?

金運アップや縁結びにご利益がある神様など様々ですが、まずは自分が住んでいる地域をお守りしてくださる氏神様へお参りに行くのが良いとされています。

氏神さまとは?

氏神さまとは、その地域を守護する神様をお祀りした神社のことです。「氏神さま」とは元々は、同じ氏族が共同で祀った祖先の神様や守護神のことでしたが、その土地の神様を指す「産土神さま」や、国などの一定の地域を守護する神様である「鎮守さま」などが同じ意味で使われるようになり、現在ではこれらの神様のことを氏神さまと呼ぶようになりました。

自分の地域の氏神さまが分からない

引っ越したりして住んでいる地域の氏神さまが分からない方も多いと思います。一番良い方法は、近所に住んでいるなんでも知っていそうな年配の方に聞くのがベストですが…笑、今の時代、近所付き合いも難しかったりすると思います。愛知県の神社庁では『氏神様をさがそう』というサイトがあり、住所を入力すると管轄神社が分かります。是非活用してみて下さい!

最後に

より丁寧な参拝方法もあるので、もう少し踏み込んだことを知りたい方は、空いている時間帯に参拝に行き、宮司さんなどにお尋ねすると快く教えていただけます。

今回書いた内容も初詣などで混雑していて出来なかったり、感染予防の観点から手水舎の利用方法が違ったり、使えない場合もあるかと思いますが、その場合は神社の方針に合わせてお参りして下さい。

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