秋の訪れと共に、名古屋市昭和区に位置する八事山興正寺は、紅葉の美しさで訪れる人々を魅了する人気の紅葉スポットです。300年以上の歴史を持つこの寺院は、尾張徳川家の祈願所としても知られ、国の重要文化財に指定された五重塔や名古屋三大仏の大日如来など、別名「尾張高野」とも言われる寺院です。この記事では、八事山興正寺の歴史や見どころ、そして秋の紅葉の魅力についてご紹介します。
八事山 興正寺
アクセス
地下鉄名城線および鶴舞線の「八事」駅から徒歩3分ほどの場所に位置する八事山興正寺は、1番出口を出るとすぐに山門が見えてきます。立体駐車場も完備されているため、お車での訪問も便利です。境内にはエスカレーターが設置されており、能万堂や竹翠亭へも楽にアクセスできます。特に秋の紅葉シーズンには、エスカレーターから眺める五重塔の風景が一層趣深く、訪れる人々を魅了します。
歴史的背景や由縁など
1688年、高野山で弘法大師の五鈷杵を授かり、密教と戒律の寺院建立を決意した天瑞圓照和尚によって創建。この寺院は、尾張徳川家の祈願所としても知られ、二代藩主徳川光友をはじめ歴代藩主たちの信仰場所となりました。八事山内で最も高い場所にある大日堂には、二代藩主・光友公が母の供養のために建立した名古屋三大仏の一つ、高さ約3.3mの大日如来像が総本尊として安置されています。
見どころ
八事山興正寺のシンボルともいえる五重塔は、1808年に建立。愛知県内で最も古い五重塔であり、1982年に国の重要文化財に指定、歴史的価値が高い建造物です。釈迦牟尼大仏(平成大仏) は、2014年に建立。高さ7.1メートル/重さ約6tの壮大な像で、名古屋の新しい風景の一部となっています。
女人禁制の中門や観音堂など歴史的価値の高い建造物があり、十二支守り本尊や七福神の寿老人像も祀られています。また、日本庭園が楽しめる普門園や、海運王と呼ばれた日下部久太郎氏の邸宅である竹翠亭も拝観することができます。
総門付近に位置するビオトープでは、自然を愛でる参拝ルートの一部としておすすめです。ここでは、四季折々の植物や虫の声を聴きながら、自然の豊かさを感じることができます。特に秋には紅葉が美しく、散策するだけで心が癒されます。
(*ビオトープとは、生物の生息空間を意味する言葉で、自然の場所や人工的に作られた場所。)
八事山 興正寺 概要
名称 | 八事山 興正寺 |
所在地 | 名古屋市昭和区八事本町78 |
御本尊 | 大日如来 |
創建 | 1688年 |
URL | https://www.koushoji.or.jp/ |
最後に
八事山興正寺では、「信仰を巡る」「自然を愛でる」「文化に出逢う」という3つのおすすめ参拝ルートがあり、所要時間は40~60分です。秋には紅葉の美しさを堪能でき、歴史と自然が調和した場所です。お近くに行った際はぜひ訪れてみてください。