津島神社|織田信長も愛した尾張津島天王祭りの地へ

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名古屋から電車で約30分。歴史と風情が息づく愛知県津島市には、戦国武将・織田信長の氏神として知られる「津島神社」が静かに佇んでいます。かつては“津島牛頭天王社”と呼ばれ、全国に広がる天王信仰の中心地として栄えたこの神社は、今も多くの参拝者でにぎわいを見せています。
この記事では、津島神社の歴史的背景や由緒、見どころ、アクセス方法などを分かりやすくご紹介。信長ゆかりの地としての一面や、パワースポットとしての魅力もあわせてお届けします。

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津島神社とは

アクセス

【電車をご利用の場合】
名鉄名古屋駅から「名鉄津島線」に乗車し、「津島駅」で下車。津島駅から津島神社までは、西へ徒歩約15分の距離です。道中には昔ながらの商店街や風情ある街並みが続き、散策しながらの参拝もおすすめです。

【車をご利用の場合】
名古屋市内からは名古屋第二環状自動車道(名二環)や名古屋高速を利用し、およそ30~40分。最寄りのインターチェンジは「蟹江IC」。神社周辺には参拝者用の駐車場(無料・有料あり)も整備されていますが、混雑時期(特に初詣や祭礼時)は公共交通機関のご利用がおすすめです。

【祭礼・イベント時の注意点】
天王祭や藤まつりなど大型行事開催時には、交通規制が行われることもあります。事前に津島市観光協会や津島神社の公式サイトなどで情報をチェックしておくと安心です。

歴史的背景や由縁など

津島神社は、全国約3,000社ある天王社の総本社でもあり、愛知県津島市に鎮座する古社で、その創建はおよそ1500年前、欽明天皇の御代(6世紀)にまでさかのぼると伝えられています。ご祭神は「建速須佐之男命」、以前は「津島牛頭天王社」と呼ばれ、疫病除けの神様として古くから厚く信仰されてきました。

戦国時代には、あの織田信長がこの神社を氏神として崇敬し、たびたび参詣したことでも知られています。信長は合戦に出陣する際、津島神社に戦勝祈願を行ったとも伝えられ、神社の力強い霊験と信仰の深さをうかがい知ることができます。

見どころ【境内】

境内およびその周辺に点在する30社を超える摂社・末社。それぞれに異なるご祭神が祀られ、多様なご利益を授かれることから、ゆっくり時間をかけてお参りする参拝者も少なくありません。

「彌五郎殿社」は、出雲系の神様である大穴牟遅命と、長寿と知恵を司る武内宿禰命をお祀りしており、非常に格式高い社のひとつとされ、津島神社の主祭神・建速須佐之男命は、四つの魂――荒御魂・和御魂・奇御魂・幸御魂の神格を持ち、それぞれが異なる社で祀られています。参拝者は自身の願いや心持ちに合わせて祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。

建築物としても見どころは多く、津島神社の本殿は江戸時代に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。さらに、ここで行われる「尾張津島天王祭」は、国指定の重要無形民俗文化財に登録されており、地域に根ざした伝統行事として現在も受け継がれています。

そして、もう一つ忘れてはならないのが、境内にそびえる巨大なイチョウの木。このイチョウは、「牛頭天王の神木」として古くから崇められてきました。強力な浄化の力を持つパワースポットとも言われており、神社東にあるご神木も併せて訪れてみてください。

神社としての格式、文化財としての価値、自然の美しさが一体となった津島神社の境内は、まさに“見る・感じる・祈る”がそろった特別な場所です。

見どころ【イベント・行事】

現在でも毎年7月に行われる「尾張津島天王祭」は、そんな信仰の歴史を今に伝える大祭のひとつ。この祭りはユネスコ無形文化遺産にも登録され、夜空に浮かぶ提灯舟が幻想的な光景をつくり出すことでも有名です。

津島神社を訪れた際にぜひ立ち寄りたいのが、神社からほど近い「天王川公園」です。広大な敷地と池を持つこの公園は、地元の人々の憩いの場として親しまれており、特に春になると「藤の名所」として全国から多くの観光客が訪れます。

毎年4月下旬から5月上旬にかけて開催される「藤まつり」では、園内の藤棚に約12種類・100本以上の藤が咲き誇り、まるで花のカーテンが風に揺れるような幻想的な風景が広がります。池の上にせり出した藤棚の下を歩けば、藤の香りに包まれながら非日常のひとときを味わえます。

津島神社の概要

名称津島神社
所在地愛知県津島市神明町1
御祭神建速須佐之男命
創建540年
URLhttps://tsushimajinja.or.jp/

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