出張サラリーマンのお中元・お歳暮マナー

出張サラリーマンのお中元・お歳暮マナー

日頃お世話になっている方に感謝を込めて贈り物をする風習にお中元やお歳暮があります。


季節の挨拶としての贈り物には、どういう意味や由来があるのでしょうか。
各地方により時期が異なることをご存知でしょうか。
うっかり贈る時期を過ぎた場合の対処もあわせて、お答えいたします。

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お中元の由来

「お中元」は、お世話になった方に贈り物をする風習・習慣の事で、ルーツは中国にあります。

中国の道教では、旧暦1月15日を「上元」旧暦7月15日を「中元」旧暦12月15日を「下元」と 言い、この日は三元を司る3神:三官大帝の誕生日とされ、三官大帝は龍王の3人の娘と人との 間に生まれた龍王の孫であると言われています。

このうち「中元」は「人間贖罪の日」として神を祝う風習があり、のちに死者の罪を赦すこと を願う日となります。
この行事が、日本のお盆の風習「盆礼」と混ざり合いながら「お中元」になったといわれます 。

「上元」は天官賜福大帝(てんかんしふくたいてい)

「中元」は地官赦罪大帝(ちかんしゃざいたいてい)

「下元」は水官解厄大帝(すいかんかいやくたいてい)

お歳暮の由来

「お歳暮」のルーツも中国にあります。 暮れから正月にかけて行う先祖の霊を祭る「御霊祭」のお供え物として贈られていました。

塩鮭や鰤、餅や数の子などを贈るのは、年神様に供えるお神酒の酒肴に由来するといわれます。「お歳暮」の歴史は室町幕府の公家の間からといわれ、江戸時代には風習として広がりました 。

ちなみに、「歳暮」は俳句の季語で12月を表します。
本来「お歳暮」は、12月13日~12月20日頃までに贈るのが良いと言われています。

12月13日は二十七宿のひとつ鬼宿日となっており、婚礼以外の全ての事に吉とされ、年神様を 迎えるのにふさわしい日とされています。
そのため13日は「正月事始め」として、煤払い(すすはらい)・松迎えなどお正月の準備にとりかかる日とされているからです。

贈る時期は?

「お中元」「お歳暮」は地域によって贈る時期が異なるため、日本全国の適切な時期を把握しておきましょう、目安として下さい。

*1:年々贈る時期が早くなり、11月下旬に贈るケースも増えてきています。
*2:北陸地方は7/1~7/15、但し能登の地域は7/15~8/15と言われています。事前確認しておきましょう。
*3:沖縄地方では、旧暦7月15日までが一般的です。毎年旧暦15日を事前確認しておきましょう。

本来の目的は感謝です

地域・場所により贈る時期は異なります、お世話になった方への感謝の気持ちと相手の健康を願う気持ちを品物に込めて贈ります。

時期の確認はしっかり行いましょう。

お酒を飲まれない方にビールなどの酒類を贈らずに、相手の嗜好品や家族構成などは考慮しておいた方が良いでしょう。

もし贈る時期に間に合わない場合はどうすれば良いか?

「お中元」
7月15日を過ぎた贈り物は、「暑中御見舞」
立秋~処暑の期間は、「残暑御見舞」として贈ると良いでしょう。

「お歳暮」
年末年始は相手が不在の可能性があります、まずは事前に連絡をいれましょう。
熨斗(のし)の表書きは、
・年内までは、「お歳暮」
・松の内までは、「御年賀」
・立春までは、「寒中御 見舞」
と書きます。

参考:二十四節気の期間
立秋 :8月7日 〜 処 暑:8月23日
松の内:1月7日 〜 立 春:2月3日

最後に贈りものは手段であって目的ではありません、相手先を想う「心配り」がマナーだと思います。


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