毎年1月中旬に行われる日本の伝統行事「鏡開き(かがみびらき)」。お正月に飾った鏡餅を下げて割り、家族や仲間と食べることで無病息災・健康・一年の幸せを願う習慣です。鏡餅は神様へのお供え物と考えられ、年神様の力をいただいた後に「開く(割る)」ことで一年の幸運と活力を分かち合う行事として大切にされています。
名古屋での鏡開きは一般的に1月11日に行われますが、地域性による差があるのも特徴です。名古屋は関東と関西文化が混在する土地柄で、「松の内」を1月7日までとする場合は1月11日、15日までとする場合は1月15日や1月20日頃に鏡開きをする傾向があります(地域の慣習や家庭によって違いあり)。
また、名古屋を代表する熱田神宮では2026年1月10日(日)に「大鏡餅」の奉納と鏡開きが行われる予定で、地域の伝統行事として多くの参拝者が集まる人気の年始イベントとなっています。
鏡開きの由来・意味

「鏡開き」という名前は、文字どおり「鏡を開く(開き)」という意味で、昔の鏡(青銅製の丸い鏡)に見立てた丸い餅を割ることから来ています。丸い餅は円満・調和・家族の和を象徴するとされ、二段重ねのお餅は過ぎた年と新しい年の「つながり」や 「家族の繁栄」を表しています。
そもそも鏡餅は神様へのお供え物で、歳神様が宿る依り代と考えられていました。鏡開きではそのお餅を「切る」ではなく割って食べることで、新年の力を体に取り込み、健康で過ごせるようにという願いが込められています。刃物で切ることは「縁を断ち切る」とされるため避け、手や木槌で割るのが正式です。
鏡開きのやり方・食べ方・注意点

鏡餅の割り方
鏡餅は 手や木槌で叩いて割る(割るではなく開く)のが慣習です。刃物で切ることは「縁を切る」を連想させ、避けられてきました。
鏡餅の食べ方
割った餅は、地域や家庭によってさまざまな食べ方がありますが、代表的なのは以下のようなものです:
- お雑煮(ぜんざい・お汁粉)に入れて食べる
- 炒り餅(きなこや塩、醤油で焼いたもの)
- 小さくして焼餅にする
どの食べ方も、お正月の祝い納めとして味わいながら、無病息災・福を分け合う意味があります。
地域差に注意
一般的には1月11日に行われることが多いですが、これは関東圏を中心とした文化で、松の内(正月飾りを飾る時期)を1月7日までとする地域に由来します。
一方、関西地方では松の内を1月15日までとするため、鏡開きは1月15日や1月20日頃に行うこともあります。こうした地域差は、時代背景や風習の違いによるものです。
名古屋の場合は、関東と関西両方の文化的影響を受けているため、1月11日・15日・20日といった日付で鏡開きを行う家庭や神社行事が見られ、地域の伝統や家族の習慣によって異なるため、鏡開きを行う際は自分の地域の風習を確認し、なるべく「松の内」が明けてから行うのが慣例とされています。
最後に
鏡開きは、単にお餅を食べる日ではなく、神様の力を受け取り 一年の健康・無病息災・幸運を願う大切な文化行事です。名古屋では熱田神宮をはじめ、地域ごとに伝統的な鏡開きが行われ、家族や仲間とともにその季節感を楽しむことができます。
2026年も1月11日前後の鏡開きを通じて、日本の伝統を体感しながら、新たな年の幸せを一緒に祈願してみてください。


