年末年始は、多くの人が新年の祈願を込めて神社仏閣を訪れる「初詣」の時期。中でも愛知県には、古くから崇敬される歴史ある神社・寺院が数多くあり、毎年たくさんの参拝者で賑わいます。
2026年は干支や風水とともに、“恵方”とされる地域も注目されています。この記事では、混雑を避けつつ安心して参拝できるよう、参拝者数・アクセスの良さ・ご利益・雰囲気など様々な観点から選んだ、愛知県内のおすすめ初詣スポット8件をご紹介します。
初詣先に迷っている方、家族でのおでかけを考えている方にも参考になるよう、アクセス方法や混雑の目安、参拝のヒントもあわせてお伝えします。
初詣おすすめスポット 8選
熱田神宮


特徴・ご利益:三種の神器のひとつ「草薙神剣」を祀る、由緒ある格式高い神社。商売繁盛・家内安全・健康長寿・開運など、幅広い祈願が可能。
参拝者数の目安:初詣期間(主に三が日)だけで約230万人を超える県内屈指の人気スポット。
アクセス:名鉄「神宮前」、JR「熱田」、地下鉄「伝馬町」など複数路線から徒歩数分。駐車場は混雑・規制がかかるため、公共交通利用推奨。
混雑回避のポイント:元旦の深夜〜早朝(0時〜3時)、または1月2日以降の早朝や夕方など、“ピークを避けた時間帯”がおすすめ。屋台出店や交通規制もあるため注意。
大須観音


特徴・ご利益:名古屋市中心部のアクセス良好な古刹で、学業成就・縁結び・厄除けなどのご利益があります。重い混雑や長時間の参拝が難しい人にも比較的行きやすいのが魅力。
アクセス:公共交通が便利で、地下鉄やバスを使えばアクセス良好。地元住民や観光客問わず気軽に訪れやすい。
混雑の傾向:三が日は比較的混み合いますが、朝早めや深夜帯、または元日ではなく1月2日以降などを狙うと比較的落ち着いた参拝が可能。地元の人には“穴場的初詣先”。
豊川稲荷(妙厳寺)


特徴・ご利益:商売繁盛・開運・家内安全・交通安全など、幅広い願掛けができ、商売関係や事業主に人気の寺院です。狐を守り神とする稲荷信仰に由来し、独特の荘厳な雰囲気があります。
参拝者数の目安:中部地方でも人気が高く、初詣だけで多くの参拝者が訪れています。
アクセス:名鉄豊川線「豊川稲荷駅」から短時間でアクセス可能。駐車場や公共交通のアクセスも整っており、遠方からの参拝にも便利。
参拝のタイミング:三が日は混雑が予想されるため、1月2日以降や夕方以降など比較的ゆとりのある時間帯が狙い目。
津島神社


特徴・ご利益:疫病除け・厄除け・家内安全などの伝統的なご利益を持つ、尾張地域の歴史ある天王社の総本社。1400年以上の歴史を誇る古社です。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら歴代の武将からの崇敬も厚かったと伝わります。
参拝者数の目安:三が日で約23万〜25万人の人出とされ、地域では有数の初詣スポットです。
アクセス:名鉄「津島駅」から徒歩約15〜20分、車の場合も臨時駐車場が設けられますが、混雑と渋滞が予想されるため公共交通利用推奨。
混雑の注意:三が日は境内・参道とも混雑が激しいため、早朝または1月上旬〜中旬にかけての“ずらし参拝”が快適。
尾張大國霊神社(国府宮)


特徴・ご利益:尾張地方の総鎮守とされ、厄除け・交通安全・五穀豊穣などのご利益がある伝統の社。地域の守り神として親しまれており、県内でも信仰の厚いスポットです。
参拝者数の目安:例年、初詣を含む年始の参拝で一定数の人出があります。混雑は他大社に比べると穏やかで、“穴場”的に使えるとの声も。
アクセス:名鉄線および公共交通で比較的アクセス良好。駐車場が無料という点も魅力。
おすすめポイント:初詣の混雑を避けたい人、静かに祈願したい人、地域に根ざした雰囲気を求める人にぴったり。
犬山成田山(大聖寺)


特徴・ご利益:厄除け・家内安全・交通安全など、多彩な願掛けができる寺院で、古くから信仰を集める名刹。歴史ある山岳霊場の趣もあり、参拝者に落ち着いた気持ちをもたらします。
アクセス:名鉄犬山線「犬山駅」からアクセス可能で、公共交通を使った参拝もしやすいです。車の場合は混雑が予想されるため注意。
参拝のタイミング:元旦深夜〜早朝は混雑のピークになることが多いため、1月2日以降や夕方以降など、比較的空いている時間帯の参拝がおすすめ。
真清田神社


特徴・ご利益:地域の総鎮守として、長い歴史を持つ神社。商売繁盛・家内安全・厄除けなど、地元住民からの信頼も厚く、親しみやすい雰囲気。
アクセス:名鉄一宮駅から徒歩圏、アクセス良好。車の場合の駐車場事情も比較的整っているため、地元の人にも利用されやすい。
おすすめ層:大混雑の大社は避けたいけど、しっかり祈願したい — そんな地元の方やファミリーに向いています。
笠寺観音※2026年の“恵方寺(恵方詣で)”として注目


特徴・ご利益:尾張地方に古くからある古刹で、地域の安寧や家内安全、厄除けの祈願に信仰されてきたお寺。2026年の恵方寺として方位祈願にも注目が集まっており、新年を“恵方参り”として迎えたい人におすすめ。
アクセス:名古屋市内からアクセス良好で、公共交通利用でも比較的行きやすい。恵方寺という背景もあり、初詣だけでなく “方位参り” の需要が見込まれる。
参拝のタイミング・注意点:コロナ禍の影響や混雑対策もあって、例年のような大混雑にはなりにくい可能性もあるが、恵方詣での影響で参拝者が集中することも予想されるため、元旦~三が日ではなく、1月4日以降や夕方以降の参拝も検討を。
初詣の楽しみ方と混雑回避のヒント
なぜ混雑しやすい?そしてどう避けるか
- 人気の神社仏閣では、三が日(1月1〜3日)に集中して参拝が集中。特に昼間(午前10時~午後3時ごろ)は参道や本殿への列が長く、数時間待つことも珍しくない。
- そのため、「早朝」または「夕方以降」の訪問が比較的空いていておすすめ。たとえば早朝4〜7時や、日が落ちてからの夕方17〜19時など。
- また、三が日にこだわらず「松の内(1月4日以降)」や「1月中旬」などを選ぶと、比較的落ち着いて参拝することができる。
参拝前の準備と装備
- 冬の朝晩は冷え込みが厳しいため、防寒は必須。ダウンジャケット、手袋、マフラー、使い捨てカイロなどを用意。待ち時間が長くなる可能性を考えて、寒さ対策を万全に。
- 初詣ではお賽銭やおみくじ、屋台での飲食用に小銭(100円玉・10円玉)を持っておくと便利。キャッシュレス化が進んでいても、賽銭箱や屋台では現金が好まれることが多い。
- 靴や服装も大切。滑りにくい靴、歩きやすい服装が好ましい。屋外・境内は寒さと混雑で予想以上に体力を使うこともあるので、無理せずゆとりある行動を。
混雑を避けやすい“訪問タイミング”の目安
| タイミング | 理由 |
|---|---|
| 元旦の早朝(0時〜3時)のすぐ後、または朝4〜7時ごろ | 夜明け前後で比較的空いており、深夜帰宅ラッシュや昼の混雑を避けられる。 |
| 正月2〜3日の夕方以降(16時〜夜) | 昼のピークを避けられ、寒さがやわらぐ時間帯に屋台や参拝を楽しみやすい。 |
| 1月4日以降の平日 or 初詣ピークが過ぎた頃 | 比較的落ち着いた環境で参拝でき、屋台も落ち着きはじめるため家族連れやゆったり派におすすめ。 |
混雑を避けたいなら「ちょっと変わった参拝スタイル」も
- 大きな有名寺社にこだわらず、地元の神社仏閣を選ぶことで、静かで落ち着いた初詣をするのもおすすめ。大混雑が苦手な人や小さな子ども連れには特に向いています。
- 新年の祈願だけでなく、「一年のお礼参り」として旧お守りを返納し、新しいお守りを受けるなど、気持ちを整える“祈願のしかた”を工夫すると、混雑の中でも心穏やかに過ごせるでしょう。


