名古屋の歴史スポット【徳興山 建中寺】尾張徳川家の菩提寺

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名古屋市東区に佇む『建中寺』は、尾張徳川家の菩提寺として知られる名刹です。第二代尾張藩主光友が初代尾張藩主義直を偲び菩提寺として建立したこの寺は、江戸時代から続く深い歴史と格式を誇ります。かつては歴代藩主の墓所がありましたが、戦後の土地区画整理事業によって多くが移転し、現在は『源正公廟』が唯一残された墓所となっています。境内には歴史的価値の高い建造物や文化財が点在し、名古屋の歴史を語る上で欠かせない存在です。

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徳興山 建中寺

アクセス

建中寺へは名古屋市営地下鉄桜通線の車道駅から徒歩約10分で到着します。また、JR中央本線・名古屋市営地下鉄東山線の千種駅からも徒歩圏内です。バスを利用する場合は、名古屋市営バスの「建中寺前」バス停で下車すると、すぐ目の前に建中寺の入り口があります。車で訪れる場合は、山門前に数台の駐車スペースがありますが、周辺のコインパーキングを利用すると便利です。

歴史的背景や由縁など

名古屋市東区に位置する建中寺は、尾張徳川家の菩提寺として知られる格式ある寺院です。その創建は江戸時代初期の1651年(慶安4年)に遡り、第二代尾張藩主徳川光友が、初代藩主義直公(家康の九番目の息子)の菩提を弔い、尾張藩の安定と繁栄を願いをこめて建立しました。

建中寺は、代々の尾張藩主が供養される菩提寺として機能し、かつては歴代藩主の墓所が境内にありました。しかし、戦後の土地区画整理事業によって多くの墓所が移転し、現在は源正公廟が唯一残されています。

見どころ

建中寺の総門は、名古屋市指定有形文化財に指定されている歴史的建造物です。慶安5年(1652年)に建立され、格式ある三間薬医門の形式を採用し、両脇には築地塀が付属しています。さらに、名古屋市都市景観重要建築物にも指定されており、建中寺公園の南側にあります。

明王殿、現在の建物は昭和四十四年(1969年)に再建されたものです。本堂の西側に位置し、江戸時代の寺院建築の風格を今に伝えています。不動明王をはじめとする五大明王が安置されており、古くから信仰の対象とされてきました。特に、本尊である不動明王は、江戸時代から尾張徳川家の戦勝祈願の秘仏として伝えられてきた大変貴重な仏像です。

徳興山 建中寺の概要

名称徳興山 建中寺
所在地名古屋市東区筒井1丁目7−57
本尊阿弥陀如来
創建1651年
URLhttp://www.kenchuji.com/

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