名古屋市中区に鎮座する若宮八幡社は、名古屋総鎮守として崇敬を集める由緒ある神社です。毎年5月に行われる例祭「若宮まつり」は、名古屋三大祭りの一つとして有名で、多くの人々で賑わいます。勝負運・厄除け・開運祈願のご利益に加え、「願い事を叶えるパワースポット」としても話題です。境内には、龍神信仰で知られる「若宮龍神社」も祀られ、より一層強いご利益が期待できるとされています。本記事では、若宮八幡社の歴史や見どころ、ご利益、アクセスまで詳しくご紹介。参拝を考えている方はぜひ参考にしてください。
若宮八幡社とは
アクセス


若宮八幡社は、市内でもアクセスしやすい便利な立地にあります。最寄り駅は名古屋市営地下鉄名城線「矢場町駅」で、徒歩約5分。地下鉄東山線・鶴舞線「伏見駅」や鶴舞線「大須観音駅」からも徒歩10分ほどと、各方面から訪れやすい場所です。また、車で訪れる場合は、名古屋高速2号東山線「白川出口」から約3分とアクセスも良好です。境内北側には駐車場も完備されていますが、台数に限りがあるため、混雑時には周辺のコインパーキングの利用もおすすめです。
若宮八幡社の周辺には、名古屋市を代表する観光スポットが集まっています。徒歩5分ほどの場所には「名古屋市美術館」や、世界最大級のプラネタリウムで有名な「名古屋市科学館」があり、文化や学びに触れることができます。さらに、徒歩圏内には名古屋随一の繁華街「栄」や、市内最大級の商店街で観光客にも人気の「大須商店街」が広がり、食べ歩きやショッピングも楽しめます。
歴史的背景や由縁など


若宮八幡社は、名古屋市中区に鎮座し、名古屋総鎮守として古くから地域の人々に親しまれてきた神社です。その創建は非常に古く、文武天皇の時代(697-707)に那古野庄今市場(現在の名古屋城内)に創建されたと伝えられています。
その後、延喜年間(901-923)に再興されますが、1532年織田信秀が那古野城を攻めた際に焼失。しかし、1539年に再建され、再び地域の守護神として信仰を集めることになります。
現在の場所に遷座したのは、1610年。徳川家康が名古屋城を築城するにあたり、現在の地(名古屋市中区栄)に移されました。以降、若宮八幡社は武神・外敵防護・領内鎮護の神として、武将たちの篤い信仰を受けることになります。


また、5月に行われる例祭「若宮まつり」は、名古屋三大祭りの一つとして知られ、三百年の歴史を誇る伝統行事です。この祭りは、華やかな神輿行列や山車揃えが見どころで、多くの参拝者や観光客で賑わいます。
さらに境内には、「若宮龍神社」も祀られており、願い事を叶えるパワースポットとしても人気があります。こうした長い歴史と由緒、厚い信仰に支えられた若宮八幡社は、名古屋の守護神として今も多くの人々の心の拠り所となっています。


境内の「神御衣神社」は、機織りや衣類に関する守護神をお祀りしている摂社です。古くから、衣服に困らないように、また、裁縫や技芸の上達を願う人々の信仰を集めてきました。特に、繊維業界やファッション関係者からも厚く崇敬されています。衣食住の「衣」を司る神様として、生活に密着したご利益があるといわれており、現代では「仕事運向上」や「ものづくりに関する技術向上」を願う参拝者も増えています。
境内の「連理稲荷神社」は、商売繁盛や縁結びの神様として知られています。神社名にもなっている「連理」とは、2本の木の枝が途中でつながり、一体となって成長する姿を表します。このことから、「良縁が結ばれる」「夫婦円満」「家族の絆が深まる」といったご利益があるとされています。また、商売繁盛を願う地元の商店主や企業関係者も多く訪れるスポットです。境内には朱色の鳥居が立ち並び、神秘的な雰囲気が漂います。
名古屋総鎮守 若宮八幡社の概要
名称 | 名古屋総鎮守 若宮八幡社 |
所在地 | 名古屋市中区栄3丁目35−30 |
御祭神 | 仁徳天皇・応神天皇・武内宿禰命 |
創建 | 文武天皇期(697-707年) |
URL | http://www.wakamiya.or.jp/ |
