2025年は巳年―蛇は弁財天の神使として知られ、財運や芸術、知恵を司る弁財天への参拝にぴったりの年です。名古屋市港区にある真言宗智山派「辨天寺」は、なごや七福神めぐりの一柱としても名高く、新年のご利益を求める参拝客で賑わいます。本記事では、辨天寺の歴史や魅力についてご紹介します。2025年の良いスタートを切るために、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?1月1日~7日は、特別開帳が行われていますよ。
宝生山 辯天寺
アクセス
名古屋駅からあおなみ線「荒子川公園」駅下車、多加良浦行きのバスに乗り換え「弁天裏」停留所から徒歩5分程度で辨天寺に到着できます。お寺の前に駐車場もあります。辨天寺は、惟信第一公園内にあり、春には境内の隣を彩る美しい桜が魅了します。また、お寺の横に広がる池では、鯉や甲羅干しをする亀たちの姿を楽しむことができ、穏やかな風景が広がっています。
歴史的背景や由縁など
辨天寺は、724年に聖武天皇のご神託により行基が創建し、近江国竹生島の名古屋別院として1925年に設立された寺院です。本尊の辨才天は、かつて彦根城主井伊直弼が天守閣に安置してあったもので、明治初期に井伊家から竹生島に奉納された由緒ある霊像と言われています。
境内には、七福神や巳の石像が設置されており、「名古屋三弘法霊場開運大師」「名古屋二十一大師第12番札所」「なごや七福神弁財天」の霊場であり、毎月21日は多くの参拝者が訪れ賑わいを見せます。
辨天寺 概要
名称 | 宝生山 辨天寺 |
所在地 | 名古屋市港区多加良浦町4丁目278−1 |
本尊 | 辯才天 |
創建 | 724年 |
URL | ー |
最後に
井伊直弼といえば、歴史上「桜田門外の変」で知られる人物ですが、実際には彼が信仰していた辨才天については知らない方も多いかもしれません。この辨才天の霊像は、1月1日から7日までの間、本尊大辨才天の特別開帳が行われます。この期間には、通常では見ることのできない霊像を間近で拝観することができますので、ぜひ現地で感じてみてください。